Macのスクリーンショット機能は世代とともに使いやすく進化してきました。
特に2018年のmacOS「Mojave」へのアップデートで「オンスクリーンコントロール」が登場し、スクリーンショット機能は大幅に改善しています。
前回のブログでは最新OSであるBig Surでスクリーンショットを便利に使う手順をご紹介しました。(▶︎前回のブログをみてみる）
今回の記事では、スクリーンショットをさらに便利に使うためのおすすめの設定をご紹介します。
- 保存先を変更する
- ファイル形式を変更する
- ファイル名称を変更する
ターミナルの操作が必要な設定もありますので、最後まで確認していってください。
では早速みていきましょう。
スクリーンショットの詳しい使い方
ITエンジニアという仕事柄スクリーンショット（画面キャプチャ）を撮ることがよくあるのですが、先日macユーザの友人がスクリーンショットをなかなか非効率な方法で集めていたのでやり方を伝授しました。2018年のmacOS 「Mojave[…]
目次
スクリーンショットの保存先を変更する
まず最初にスクリーンショットを撮影したときの保存先を変更する方法をご紹介します。
スクリーンショットのデフォルトの保存先はデスクトップになっています。誰でもデスクトップは綺麗に整理整頓しておきたいですよね。
私は「ピクチャ」の中に「ScreenShot」というフォルダを作って、全てそこに取り込まれるように設定しています。これで撮影したキャプチャがバラバラと散らばったりデスクトップを汚していくことがありません。
保存先の設定はオンスクリーンコントロールからできます。オンスクリーンコントロールの起動の仕方からご説明します。
オンスクリーンコントロール（ツールバー）を起動
まずスクリーンショット撮影用のオンスクリーンコントロール（スクリーンショット用のツールバー）を起動します。
オンスクリーンコントロールを呼び起こすためのショートカットキーは、キーボードの「shift + command (⌘) + 5」です。
オプションから保存先を変更
オンスクリーンコントロールの「オプション」からスクリーンショットの保存先を変更できます。
スクリーンショットは自動保存されますので、「デスクトップ」「書類」「クリップボード」など指定した場所に取り込んでおけば一括にまとめておくことができます。
「ピクチャ」フォルダの配下などにスクリーンショット用の専用フォルダを作っておくとよいでしょう。
スクリーンショットのファイル形式を変更する
続いてスクリーンショットのファイル形式を変更する方法をご紹介します。
デフォルトのファイル形式はPNGになっています。PNGでも悪くないのですが、少しでも容量を軽くするためにJPGにするのもひとつの手でしょう。
毎度ファイルの書き出しをして形式を変更するのも面倒なので、頻度に合わせてデフォルトの設定を変えてしまいましょう。
ファイル形式をの変更はMacのターミナルからコマンド入力をします。ターミナル操作に慣れていない方でもコピペでできますので安心してください。
【ファイル形式の変更】
| 変更対象 | デフォルト | 変更 |
| ファイル形式 |
|
|
ターミナルを開く
ターミナルを開く方法は２つあります。みなさんのやりやすい方で起動してください。
【ターミナル起動方法 2選】
- Finder で▶︎アプリケーション▶︎ユーティリティ▶︎「ターミナル.app 」をクリック
- DockでLaunchpadのアイコンをクリックして検索フィールドに「ターミナル」と入力し「ターミナル 」をクリック
ファイル形式を変更する
ターミナルを起動したら変更したいファイル形式を選んでコマンドをコピペし、最後にEnterボタンを押してください。
コマンドの最後の文字がファイル形式を指定していますので、デフォルトのPNGに戻したい時は最後をpngにすればOKです。
JPGに変更
$ defaults write com.apple.screencapture type jpg
PDFに変更
$ defaults write com.apple.screencapture type pdf
BMPに変更
$ defaults write com.apple.screencapture type bmp
GIFに変更
$ defaults write com.apple.screencapture type gif
TIFFに変更
$ defaults write com.apple.screencapture type tiff
PNGに戻す
$ defaults write com.apple.screencapture type png
スクリーンショットのファイル名を変更する
最後にスクリーンショットのファイル名を変更する方法をご紹介します。
デフォルトでは、「スクリーンショット yyyy-mm-dd hh.mm.ss」になっています。このままでも特に問題ないのですが、画像を素材として使うときに日本語が文字化けして悪さをするときがあります。
なので私は先頭の「スクリーンショット」という部分を「ScreenShot」と英語に変えて保存しています。
こちらもファイル形式と同様にターミナルから設定を変えていきます。
【ファイル名の変更】
| 変更対象 | デフォルト | 変更 |
| ファイル名称 | スクリーンショット yyyy-mm-dd hh.mm,ss |
|
ターミナルを開く
先ほどの手順と同様にターミナルを開く方法は２つあります。どちらでもOKです。
【ターミナル起動方法 2選】
- Finder で▶︎アプリケーション▶︎ユーティリティ▶︎「ターミナル.app 」をクリック
- DockでLaunchpadのアイコンをクリックして検索フィールドに「ターミナル」と入力し「ターミナル 」をクリック
ファイル名称を変更する
デフォルトのファイル名は「スクリーンショット 2021-08-21-10.00.00」になっています。
ファイル名称のうち、「スクリーンショット」という文字列と「2021-08-21-10.00.00」という日付をそれぞれ変更する方法をご紹介します。
“スクリーンショット”の名称を”任意の文字”へ変更
まず最初は、デフォルトのファイル名称「スクリーンショット 2021-08-21-10.00.00」のうち”スクリーンショット”の部分を任意の文字に変更する方法です。
下記の例では”スクリーンショット” を “Screen-Shot”へ変更しています。お好きな文字に置き換えてコマンドを入力してください。
ダブルクォーテーション(“”)は消さないようにしてください。
$ defaults write com.apple.screencapture name “Screen-Shot”
“スクリーンショット”の名称を削除
デフォルトのファイル名称「スクリーンショット 2021-08-21-10.00.00」のうち”スクリーンショット”の部分を削除する方法です。
日付のみのファイル名になります。
$ defaults write com.apple.screencapture name “”
“スクリーンショット”の名称を元に戻す
デフォルトのファイル名に戻すコマンドです。ダブルクォーテーション(“”)は不要です。
$ defaults write com.apple.screencapture name スクリーンショット
日付の部分を削除する方法（連番になる）
続いて、ファイル名称「スクリーンショット 2021-08-21-10.00.00」のうち後半の日付(2021-08-21-10.00.00)を削除する方法をみていきます。
$ defaults write com.apple.screencapture include-date -bool false
こちらを実行することにより日付＆時刻部分がなくなり「スクリーンショット」という文字のみのファイル名で保存されていきます。ファイル名が競合しますので、自動的に数字がカウントアップされて保存されます。
【日付を削除したときのファイル名】
- 1枚目「スクリーンショット」
- 2枚目「スクリーンショット 1」
- 3枚目「スクリーンショット 2」
日付の部分を元に戻す
下記のコマンドにより「連番」から再び「日付」へ戻すことができます。
$ defaults delete com.apple.screencapture include-date
ターミナル変更後に[killall SystemUIServer]が必要じゃないの？
ターミナルでコマンド入力をして変更する方法をご紹介しましたが、
変更後に「$ killall SystemUIServer」が必要なんじゃないの？と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。
結論としては、お使いのmacOSがSerria以降であればSystemUIServerの再起動は不要なのでコマンドを入力する必要はありません。
お使いのmacOSのバージョンがわからない方は、
左上のリンゴマークから[このmacについて]▶︎[概要]をクリックすると正しい情報が確認できます。
【macOSバージョン推移】
| 名称 | リリース日 |
| El capitan | 2015年9月 |
| Sierra(★これ以降ならコマンド不要) | 2016年9月 |
| High Sierra | 2017年9月 |
| Mojave | 2018年9月 |
| Catalina | 2019年10月 |
| Big sur | 2020年11月 |
| Monterey (※Coming soon) | 2021年秋予定 |
さいごに
本日は使いやすく進化しているMacのスクリーンショットをより便利に使いこなすための設定方法をご紹介しました。
ぜひこの記事を参考に、ご自身の用途やお好みに合わせて設定してみてください。
私はApple製品（特にiPhone・iPad・Mac・AirPods Pro）が好きなので、今後もおすすめの便利な機能があればご紹介していきたいと思います。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました！