macOS Big Surでスクリーンショット&動画の撮影方法と保存先の変更

ITエンジニアという仕事柄スクリーンショット(画面キャプチャ)を撮ることがよくあるのですが、先日macユーザの友人がスクリーンショットをなかなか非効率な方法で集めていたのでやり方を伝授しました。

2018年のmacOS 「Mojave」へのアップデートで「オンスクリーンコントロール」が登場し、macのスクリーンショット機能は大幅に改善しています。

友人は結構長いことmacを使っていますが、そのアップデートを見逃していたようです。

今回は最新macOS Big Surを例にオンスクリーンコントロールを使ったスクリーンショット機能をご紹介します。

オンスクリーンコントロールを使えばスクリーンショットだけでなく動画収録も簡単にできますよ。

もちろんMojaveやCatalinaでもできますので是非参考にしてみてください。

【関連記事】

▶︎▶︎▶︎【便利設定3選】スクリーンショット保存先・形式(png→jpg)・ファイル名を変える方法

macOS Mojaveからスクリーンショット機能が大幅改善

macOS Sierra時代は画面全体とマウス選択の範囲でしか撮影することができず、正直言ってスクリーンショットの自由度が高くありませんでした。

特にマウスで選択した部分のトリミング撮影は思い通りコントロールができず複数回取り直すこともざらといった状況。

これがMojaveでオンスクリーンコントロールが登場し一気に使いやすくなりました。

つまり2018年以前からスクリーンショットの使い方を変えていないかたは、便利になったスクリーンショット機能を確認していってください。

【macOSバージョン推移】

名称リリース日
Sierra2016年9月
High Sierra2017年9月
Mojave(★改善!)2018年9月
Catalina2019年10月
Big sur2020年11月
Monterey (※Coming soon)2021年秋予定

Big Surでスクリーンショットを撮るためのショートカットキー

さっそく現在の最新OSであるBig Surでスクリーンショットを撮影する方法を確認していきましょう。(Mojave・Catalinaも基本操作は同じです)

macのスクリーンショット機能をうまく使うためには「オンスクリーンコントロール」からの操作が便利です。

オンスクリーンコントロール(ツールバー)を起動

まずスクリーンショット撮影用のオンスクリーンコントロール(スクリーンショット用のツールバー)を起動します。

オンスクリーンコントロールを呼び起こすためのショートカットキーは、キーボードの「shift + command (⌘) + 5」です。

shift + command (⌘) + 5

このオンスクリーンコントロールを使って、画面全体を取り込むか、ウインドウを取り込むか、選択した部分だけを取り込むか、画面の動画を撮影するかを選択することができます。

Big Sur オンスクリーンコントロール
Big Sur オンスクリーンコントロール

 

オンスクリーンコントロール詳細

オンスクリーンコントロールをキャンセル

オンスクリーンコントロールを閉じるためのショートカットキーは[esc](Escape)です。

esc(Escape)

画面全体をキャプチャする

  1. オンスクリーンコントロールの 一番左にある「画面全体を取り込む 」ボタンをクリックします。こちらのアイコンを選択するとポインタの形状が「カメラアイコン 」に変化します。
  2. カメラアイコンで撮影する対象の画面をクリックしてキャプチャを取り込みます。
  3. またはオンスクリーンコントロールの「取り込む(Capture)」をクリックしても同じように撮影できます。

一発で画面全体をキャプチャする方法

オンスクリーンコントロールを使わずに一発で画面全体のスクリーンショットを撮ることもできます。

ショートカットキーは「shift + command (⌘) + 3」です。

選択ウィンドウをキャプチャする

  1. オンスクリーンコントロールの 左から2番目にある「選択したウインドウを取り込む ボタン をクリックします。同じくポインタの形状が「カメラアイコン 」に変化します。
  2. カメラアイコンでウインドウをクリックすると対象のウインドウを取り込むことができます。
  3. ウインドウの影をスクリーンショットに含めない場合は、「option」(⌥) キーを押しながらクリックします。

一発でウィンドウをキャプチャする方法

オンスクリーンコントロールを使わずに一発で画面全体のスクリーンショットを撮ることもできます。

ショートカットキーは「shift + command (⌘) + 4 + Space」です。

選択部分(自由にトリミング)をキャプチャする

  1. オンスクリーンコントロールの 左から3番目にある「選択部分を取り込む 」アイコン をクリックします。
  2. 画面の取り込み部分がハイライトで出現しますので、撮影範囲をドラックで選択します。
  3. オンスクリーンコントロールの「取り込む(Caputure)」をクリックします。

【Mojaveの登場で大幅改善】

macOS Sierraシリーズ前までの「Command + Shit + 4」ではうまく対象を選択できずやり直しが多かったのですが、mac OS Mojaveでオンスクリーンコントロールが登場してからmacのスクリーンショット機能は大幅に改善されました!

オンスクリーンコントロールの「選択部分を取り込む 」で撮影すると撮りたい部分を確実に選択することができますね。

スクリーンショットの保存先を設定する

オンスクリーンコントロールの「オプション」からスクリーンショットの保存先を変更できます。

スクリーンショットは自動保存されますので、「デスクトップ」「書類」「クリップボード」など指定した場所に取り込んでおけば一括にまとめておくことができます。

私は「ピクチャ」の中に「ScreenShot」というフォルダを作って、全てそこに取り込まれるように設定しています。これでスクリーンショットで撮影したキャプチャがバラバラと散らばったりデスクトップを汚していくことがありません。

ここでもスクリーンショット機能の改善

スクリーンショットの保存先を変更するために、以前はターミナルを開いてコマンドで指定のフォルダパスを打ち込むという少し難易度の高い操作が必要でした。

それがMojaveアップデートでオプションから簡単に変更できるようになり個人的にはすごく嬉しい改善です。

オプションでは、その他にもスクリーンショットを撮るタイミングを5秒後や10秒後のタイマー設定にしたり、サムネールを表示するかどうかの選択を行えるようになりました。

以前は外部アプリでしかできなかった操作がどんどんmacネイティブで行えるようになっています。

動画(画面収録)の撮影とマイクの設定

続いて操作画面の動画収録をする方法を確認していきましょう。

動画の収録もキャプチャと同じように「オンスクリーンコントロール」からの操作が便利です。

画面全体の動画を収録する

  1. オンスクリーンコントロールの「画面を録画する 」をクリックします。ポインタの形状が「カメラアイコン 」に変化します。
  2. 画面をクッリクするとその画面の収録が開始されます。
  3. 録画の収録を停止するには「停止 」をクリックします。または「command + control + esc」のショートカットでも停止できます。

選択した部分の動画を収録する

  1. オンスクリーンコントロールの「選択部分を録画する 」を選択します。
  2. 動画を撮影したい範囲を設定します。
  3. オンスクリーンコントロールの「収録」をクリックします。
  4. 録画の収録を停止するには「停止 」をクリックします。または「command + control + esc」のショートカットでも停止できます。

動画収録で音声も一緒に録音する

  1. オンスクリーンコントロールを起動し、オプションをクリックします。
  2. マイクを「内蔵マイク」に変更して収録をします。

QuickTime Playerでも画面収録ができる

QuickTime Player
QuickTime Player

QucikTime PlayerはMacが開発しているメディア専用のソフトウェアです。

純正アプリなのでMacを購入すると最初から搭載されています。(WindowsパソコンでもiTunesから無料ダウンロードが可能です)

このQuickTime Playerでも上記と同様に画面を収録することができます。

使い方としては、QuickTime Playerを起動し「新規画面収録」を選択すると、オンスクリーンコントロールが表示されて「画面全体の収録」 or「選択した部分の収録」をすることができます。

ちなみにiPhone・iPadをMacに接続すれば、QuickTime Playerからスマホ画面の撮影(収録)をすることもできます。

詳しくは「QuickTime Player ユーザガイド」を参考にしてください。

ファイル形式(png→jpg)・ファイル名を変更する

上の章でスクリーンショットの保存先を任意のフォルダへ設定する方法をご紹介しましたが、macのターミナルを使うことによりもう少し細かい設定変更も可能です。

例えばファイルの形式(拡張子)やファイル名称を変更することができます。

変更対象デフォルト変更
ファイル形式PNG
  • JPG
  • PDF
  • BMP
  • GIF
  • TIFF
ファイル名称スクリーンショット yyyy-mm-dd hh.mm,ss
  • 任意の文字列など

 

設定方法の詳細は下記の記事にまとめていますので合わせて参考にしてください。

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さいごに

macOSは毎年アップデートされるので、私も毎回どんな機能が追加されるかを楽しみにしています。

興味のある人は新機能をどんどん使い倒していくのですが、バージョンアップされた機能を知らずに便利さを教授できない方もいます。

Mojaveではオンスクリーンコントロールが登場してスクリーンショット機能が大幅に改善しました。

2021年のMontereyリリースではどんな新しい機能が追加されるでしょうか?今から楽しみです。

今後もiPhone・iPad・AirPods Pro・Macで便利な機能が追加されれば紹介していきたいと思います。

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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