【文系OK】ネットワークエンジニアの年収・必要スキル・将来性まとめ

ネットワークエンジニアとは?

ネットワークエンジニアとは、あらゆるITシステムを支えるインフラストラクチャーの設計・構築・運用・保守などを専門に行うエンジニアのことを指し、システムエンジニアの中のひとつに分類される職種です。

私たちは普段、当たり前のように自身のパソコンからデータを送受信したり、所属する会社のパソコンで社内システムを利用していますが、ネットワークエンジニアはこれらシステムの快適な通信環境を構築し、守っていくエンジニアのことです。

 

ネットワークエンジニアに求められるスキル

ネットワークエンジニアに一番不可欠な知識は、「TCP/IP」というインターネットを含むコンピュータ通信で標準的に利用されている通信プロトコルについてです。

ネットワークエンジニアは、TCP/IP以外にも、無線LAN、ロードバランス、DNSサーバ、メールサーバ、Webサーバーなどに関する知識も求められます。

また近年は、クラウドやセキュリティの市場が拡大しており、ネットワークエンジニアに求められる知識・技術の幅が広がっています。

パケットの経路を配送する経路制御を行うルーティングや、フレームの経路制御をするスイッチングなど、ネットワークプロトコルに関する知識が求められます。

 

なぜネットワークエンジニアは未経験者におすすめか?

ITエンジニアと一言にいっても、システムエンジニア、プログラマ、ネットワークエンジニア、サーバエンンジニア、プロジェクトマネージャー、Webエンジニア、フロント・バックエンドエンジニア、フィールドエンジニア、社内SEなどさまざまな分類があります。

その中でも、ネットワークエンジニアは未経験者からでも就職のハードルが低く、就職後積極的にキャリアアップできるエンジニアだと断言できます。

まず、ネットワークエンジニアに求められるTCP/IPに関する専門的な教育は、一部の大学や専門学校でしか行われていません。

最近プログラミングを小学生や中学生の授業に取り入れて教育をする取り組みが増えてきましたが、TCP/IPを丁寧に教える授業は行われていません。

日本でもたまに天才エンジニアが出現して注目を浴びることがありますが、彼らのほとんどはプログラミングやWebエンジニアです。

TCP/IPを専門的に習得して、TCP/IPプロトコルをネットワークプログラミングする少年はみたことがありません。

私が未経験者にネットワークエンジニアをおすすめする理由は、ほとんどの人が知識ゼロから始める分野なので、頑張って勉強すれば誰でも仕事を得られるチャンスがあるからです。

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文系からでもネットワークエンジニアになれる

ネットワークエンジニアは未経験でもなれますが、理系の人ばかりが従事していると思われるかもしれません。私はこの業界でたくさんの人と会ってきましたが、文系の人もたくさんいます。

理系で優秀な人もたしかに存在しますが、正直いって理系出身でも微妙な方や、文系出身でも優秀な方がたくさんいるので周りは出身大学など気にしていません。

TCP/IPはほとんどの人が知識ゼロから勉強を始める分野なので、頑張って勉強すれば理系も文系も関係ないです。

 

低学歴でもネットワークエンジニアになれる

文系でもネットワークエンジニアになれると言いました。これに関連して「学歴がなくてもネットワークエンジニアになれますか?」という質問を受けることがありますが、答えはYESです。

繰り返しますが、ネットワークエンジニアに求められるスキルはやや特殊なものが多いので勉強を真面目にやれば誰でもネットワークエンジニアとして成功できます。

またネットワークエンジニアの現場で求められるスキルはネットワークに関する技術のことばかりではありません。お客さんへ提案や折衝をする際に求められるスキルはコミュニケーション能力です。

特にアカウントを受け持つネットワークエンジニアはコミュニケーション能力を求められる傾向にあります。

コミュニケーション能力の必要性については長くなるので割愛しますが、学歴よりも頑張って勉強できる努力と、相手(お客さんや上司)の要求を理解して結果に繋げられる人間がキャリアアップできることを押さえておいてください。

ネットワークエンジニアの募集要項を見ると、大手の企業でも学歴不問なところが多いです。外資のメーカーなどにいくなら完全に実力社会なので学歴は問われない企業も多いです。

ネットワークエンジニアが多数存在するネットワンシステムズさんは、社長が高卒でした。(有価証券報告書に書いてあります)

以上のことから、ネットワークエンジニアには学歴よりもネットワークに関する知識と経験、コミュニケーション能力が大切なことがわかります。

 

夜勤と無縁のネットワークエンジニアも多い

ネットワークエンジニアの仕事に運用や保守というフェーズがあります。運用・保守の仕事は24/365(24時間365日無休)で対応する窓口があり、そこで活躍するネットワークエンジニアは交代制で務めるのが一般的なので夜勤があります。

しかし、提案・設計といった上流工程は通常日中帯に仕事をします。(忙しい時は夜中も仕事をしますが)

ネットワークエンジニアの仕事は上流工程を担当するほど年収が上がる傾向にありますので、未経験から始める方は上流工程を目指しましょう。

私は夜間も働くネットワークエンジニアを否定するつもりはありません。

彼らの活躍があるお陰で自分たちは上流工程を担うことができるのです。上流・下流という言葉は、上流ほど偉いとか、逆に下流はダメだとかそういった意味では全くありませんので間違えないようにしてください。

最近ではセキュリティインシデントまで管理する高度な運用や、製品保守に関するQA対応のプロフェッショナルは年収が上がる傾向にあります。

また、自動化による監視業務の効率化により、運用者の仕事は「分析」に移り始めています。下流工程のプロフェッショナルも世の中に多数存在しています。

 

ネットワークエンジニアはキャリアアップをしやすい

ネットワークエンジニアはキャリアの証明をしにくい職種です。

例えば転職のプログラマーやWebエンジニアはローンチしたサービスがそのままキャリアの証明となりますが、ネットワークエンジニアの場合目に見えないインフラストラクチャーを構築しているので証明できるエビデンスをみせることができません。

ただ、ネットワークエンジニアのキャリアを証明する方法があります。

一つは職務経歴書を使ってキャリアを証明する方法です。

職務経歴書に各プロジェクトで使用したプロトコルやネットワーク機器を記載することによって、経験値を説明することができます。

もう一つは資格取得をする方法があります。

ネットワークスペシャリストといった国家資格から、Cisco、Juniper、Paloaltoなどのネットワーク機器ベンダーの資格、LinuxのLinuC、AWSやAzureのパブリッククラウド、セキュリティのISCなど、さまざまな知識を証明できるベンダー資格があります。

ネットワークエンジニアの取得率が高いCiscoのCCNAやCCNPの試験は、TCP/IPだけでなくネットワーク機器最大手のCisco機器の操作もできることが前提になるので面接などで評価されやすい資格です。

↓↓面接で評価されやすい職務経歴書や面談の受け方は別の記事でまとめましたので合わせて参考にしてください↓↓

【転職】ネットワークエンジニアの中途採用面接の受け方

 

キャリアアップをすればネットワークエンジニアの年収はかなりいい

出展:ネットビジョンアカデミー

 

ネットワークエンジニアは知識・技術・経験によってキャリアアップしやすい環境にあります。ネットワークエンジニアとしての知識・技術の上げ方、経験の積み方は先の説明でご理解いただけたと思います。

私はキャリアアップすることにより経験4年で年収600万円を越えることができました。

上記の添付はCiscoの調査ですが、CCNAレベル(経験年数2年以上)で404万円〜578万円、CCNPレベル(経験年数3年以上)で496万円〜701万円、CCIEレベル(経験年数4年以上)で645万円〜900万円という目安です。

実際に私は4年で650万円くらいになったので、うまくいけばこれくらいの年収をもらうことは可能です。(CCIEは取得していませんが)

あと、ネットワークエンジニアで年収1,000万円を越えるかという質問を受けることがよくありますが、結論を先に言うと可能です。

プライムベンダーで出世する、外資のメーカに転職する、独立する、また今だとセキュリティやクラウドの知識と技術で突き抜ける、など方法はさまざまにあります。

 

ネットワークエンジニアのこれからのキャリアアップ方法

ネットワークエンジニアに求められるネットワーク技術は、この15年ほど実はそれほど変化していません。

スイッチングやルーティングに関するネットワーク技術を習得したら、ネットワークから派生して他のスキルも身につけましょう。

自分自身の市場価値を如何に高められるかが、ネットワークエンジニアとして成功する要素です。

下記の例はネットワークに関するスキルを十分に習得している前提となります。

 

ネットワーク技術で突き抜ける

一つ目のキャリアは、THEネットワークエンジニアとしてキャリアアップする方法です。

Ciscoの資格でいうとCCIEを取得できるレベルになることです。

大規模なスイッチングやルーティングだけでなく、無線LAN、ロードバランサー、ファイアウォール、ファシリティなどの技術理解や、プロジェクトマネジメントの経験が求められます。

 

セキュリティエンジニア

セキュリティの技術を求められているエンジニアは今市場で需要が高まっています。

日本でもオリンピックに関連してサイバー攻撃が活発になることが予測されていますが、セキュリティエンジニアの人数不足が起きています。

CCIE SecurityやISCのCISSPといったセキュリティ関連資格も注目度を高めています。

どちらも国際的に市場価値の高い資格なので、キャリアアップすることにより市場価値の高い

 

クラウドエンジニア

さまざまな大企業でクラウドシフトが起きています。

金融大手がパブリッククラウドへのシステム移行を計画しており、クラウド活用時代が本格的になってきました。

AWS、Azure、GCPなどのパブリッククラウドは売り上げが右肩上がりに成長しており、今後もこの需要は続くことが予測されています。

ネットワークエンジニアはオンプレミス(企業内にシステムを構築すること)のシステム構築でこれまで活躍してきましたが、クラウドシフトによりオンプレミス環境の構築が減少するので、今後クラウドに接続したり、クラウド内でセキュアなシステム構築を行えることが求められます。

 

外資のメーカーやベンダーに転職する

外資のメーカーやベンダーはITエンジニアの給与水準が日本よりも明らかに高いです。

ネットワーク機器大手のCisco、Juniper、Paloaltoや、コンサルやSIer大手のアクセンチュア、IBMなどネットワークエンジニアが転職できるチャンスのある外資企業はとても多いです。

ネットワークエンジニアとしてネットワークプロトコルの知識と、その会社の製品やサービス知識が求められます

。製品やサービス知識は転職してから身に付けることもできますが、英語のスキルは必須になります。

特に最近増えている外資スタートアップの日本法人も上司は本国の外国人になるのが一般的です。

 

独立またはフリーランスになる

ネットワークエンジニアが受け持つプロジェクトは大規模なものが多く、個人ではなくチームで協力して案件を推進することがほとんどです。

なのでプログラマーやWebエンジニアのようにフリーランスで働く方は少ない傾向にあります。

ただ、フリーランスの方も確かに存在しています。中小企業に正社員で勤めるとなかなか年収が上がらない現実がありますが、フリーランスの場合は企業と直接契約になるので中間で取られるマージンを抑えられます。

また、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアを集めて独立する方法もあります。

取引先の企業は同じ業界なので引き継げることが多く、業務内容を大きく変えずに利益率を高めることができます。

一人で稼げる金額には限界がありますが、経営者として健全な経営ができればスタートアップでも成長できる業界です。



 

まとめ

ITエンジニアが未経験の方におすすめな理由をまとめました。

ITエンジニアの仕事は時代の流れで変化も多く大変な面もありますが、興味をもって勉強できる方にとってはとてもいい仕事だと思います。

未経験からネットワークエンジニアに挑戦してみたい方は無料のスクールを利用することをおすすめしています。

独学での挑戦を止めることはしませんが、独学は時間対効果の面で効率があまりよくありません。

ネットワークエンジニアの技術は特殊なので、現場の経験を持つ詳しい人に分かりやすく教えてもらう方が学習の効率がいいです。

私がおすすめしているのはネットワークエンジニアの育成を専門としているネットビジョンアカデミーさんのスクールです。

下記のページで詳しく紹介していますので、合わせて参考にしてください。

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